懐かしい飲み物のCM|今でも記憶に残る理由とは
昔のテレビCMは、商品そのものだけでなく、音楽やキャッチコピーまで強く印象に残るものが数多くありました。
特にジュースや炭酸飲料のCMは、爽やかな映像や耳に残るフレーズのおかげで、何十年経った今でも思い出せるものがあります。
今回は、昭和から平成にかけて放送された、今でも記憶に残る飲み物のテレビCMを3つ紹介します。
味の素「天空の城ラピュタ」炭酸飲料(1986年)
1986年、映画『天空の城ラピュタ』の公開に合わせて、味の素から発売された炭酸飲料です。
映画とのタイアップ商品で、「レモン&ライム」と「シトラスミックス」の2種類が販売されていました。
残念ながら私は飲んだことがありません。
CMでしか聴けなかった幻のラピュタイメージソング
ジブリ映画が好きな人なら、ジブリ音楽集のCDを買ったことがある人もいるかもしれません。
その中に、小幡洋子が歌う「もしも空を飛べたら」という曲が収録されていたのを覚えているでしょうか。
映画の中では一度も流れないため、

この曲、本編のどこで流れてるんだ?
と思った人も多かったはずです。
実は、この楽曲が使われていたのは、このジュースのCMだけでした。
ラピュタのイメージソングでありながら、本編では流れず、しかもジュースのCM限定という非常に珍しい楽曲だったため、存在自体を知らない人も少なくありません。
なぜ実写だったのか…今でも気になるCM
CMでは、パズーとシータのような衣装を着た男女が、ドーラ一家の乗る飛行機械「フラップター」を模した乗り物に乗って登場します。
そこで男性の声で、

すごいぞ! ラピュタはほんとうにあったんだ!
という一言。
あんなセットとコスプレ衣装を準備して撮影する位なら普通にアニメ映像使った方が安いし早い。
ラピュタの名前をそのまま冠した製品にもかかわらず、アニメ映像の使用許可が下りなかったのか?と、今見ても思わずツッコミたくなる不思議なCMでした。
キャッチコピーは、「風の味。」分かるようでよく分からん味である。
販売期間も短かったため、現在では知る人ぞ知るレアな飲み物として語られています。
ちなみに、映画『天空の城ラピュタ』のパンフレット裏面には、このジュースの広告も掲載されていました。

このパンフレット見る前は、何故かずっと「サントリーエード」のCMだと思い込んでいました。
サントリーエード|がんばれ!コアラくんシリーズ(1981年頃~)
サントリーの「エード」シリーズは、1976年頃から販売されていた飲料シリーズです。
オレンジエードのように、フレーバー名の後ろに「エード」が付く商品でした。
その中でも特に印象に残っているのが、1979年頃から1981年頃に放送されていた「がんばれ!コアラくん」シリーズです。
一度聴いたら忘れられないCMソング

♪僕のせいじゃないの~に~、まるで僕のせいみたい~
僕は何もしな~いのに~、みんな僕がしたんだい!
ひやっ、冷や汗の、はっはっは!ひやっ、冷や汗の、はっはっは
ひやっ、冷や汗の、はっはっは!ひやっ、冷や汗の、はっはっは・・・♪
子どもがいつもこんな目に遭っていたら性格がゆがんでしまいそうなくらい切ない歌詞なのですが、不思議とポップで耳に残るメロディーでした。

コアラくん、だいぶ理不尽な目に遭ってるな…
教科書に落書きした思い出
私が一番覚えているのは、コアラくんが満月にしがみつき、ズリズリと引きずられながら汗をかいているCMです。
そして相棒なのかよく分かりませんが、よく一緒に尺取り虫が登場していました。
シンプルで親しみやすい絵柄だったので、子どもの頃は教科書の隅によくコアラくんを落書きしていました。
このシリーズは人気が高く、いくつものバージョンが制作されています。

※これは別のシリーズのCMです
おまけ文化も時代を感じる
当時は1L容量のものを2本買うとグラスがもらえる、という販促がありました。
この「グラス付き販売」、80年代の飲料ではかなり定番でした。


サントリーCANビール(1983年)
最後に紹介するのは、1983年頃から始まった「パピプペンギンズ」のCMです。
※当時はパピプペンギンズというキャラという事は知られていなかった。
ビールのCMですが、私たちの世代なら、お酒を飲まなくてもこのCMだけは知っているという人も多いでしょう。

可愛いのに切ない、不思議なCM
CMにはボクシング編、列車編、海辺編など約9種類が存在します。
可愛らしいペンギンのキャラクターが登場するにもかかわらず、内容はどこか哀愁があり、とても切ない雰囲気。
そして最後には、必ずペンギンが一粒の涙を流します。
この演出が本当に印象的で、今放送されても話題になるような名CMだったと思います。
「SWEET MEMORIES」を一躍有名にしたCM
このCMのシリーズの中で、特に人気の高かったのがジャズ編で、女性のペンギンが歌い、それを聴いて涙を流すという内容のものです。
その中で使われていたのが、松田聖子さんの代表曲「SWEET MEMORIES」です。
放送当初は、誰が歌っているのかクレジットが表示されておらず、

この歌を歌っているのは誰なんだろう?
と話題になりました。
その後、松田聖子さんの楽曲であることが判明し、元々は「ガラスの林檎」のB面だった「SWEET MEMORIES」は一躍人気曲となりました。
さらに2010年には、『ボス ホットシルキーブラック』のCMで期間限定復活も果たしました。
CMから映画化という異例の展開
あまりの人気だったため、このCMのペンギンたちを題材にした映画が作成されました。
その映画の名前が
ペンギンズ・メモリー 幸福物語(しあわせものがたり)
このペンギンたちが映画を舞台にどのような物語を紡いでいくのか?それについての詳しい話を知りたい人はこちらの記事をご参照ください。
『幸福物語 ペンギンズメモリー』はなぜ伝説なのか?80年代の衝撃アニメ映画を語る
まとめ
昔の飲み物のテレビCMは、商品を宣伝するだけでなく、音楽やキャッチコピー、映像演出まで含めて強く記憶に残る作品がたくさんありました。
今回紹介した、
- 味の素「天空の城ラピュタ」炭酸飲料
- サントリーエード
- サントリーCANビール
はいずれも、商品そのものより「CMと一緒に思い出す飲み物」と言ってもいいかもしれません。
久しぶりに懐かしいCMを見返してみると、当時の思い出まで一緒によみがえってくるはずです

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