昭和50年代生まれはつらいよ。昭和の恩恵を受けていない私たちの話
令和の時代になった今、世の中にはコンプライアンスやハラスメントなど、昔にはなかった言葉が次々と登場しています。
昭和世代の人間からすると「生きづらい世の中になったな」と感じる人もいるのかもしれません。
しかし、昔から飲み会などが嫌いだった私からすれば、アルハラ(アルコール・ハラスメント)なんて言葉が登場し、「飲みに誘うこと自体がハラスメントになる」なんて時代になったことについては、
「時代がやっと俺に追いついたな。」
と、個人的には思っています。
とはいえ、今のような風潮を作ってきた元凶として、昭和世代の人たちが批判されたり、「老害」扱いされたりすることもしばしばあります。

今まで好き勝手やってきたんだから、その報いだろ!
そう思う人もいるでしょう。
しかし、ちょっと待てと!確かに、昔は無茶苦茶やっていた部分もあった。それは認める。
でも、昭和世代と一括りにされるのは、個人的にはどうにも納得いかないのです。
昭和51年生まれ
私は昭和51年生まれです。
中学時代には、部活動で「水を飲むな」が当たり前。先輩は絶対。
そりゃ自分が先輩になればこちらが絶対的な立場にはなるけど、私の場合は虐められっこだったのでその経験すらもなし。
そして高校を卒業し、専門学校へ。
ところが、私たちが社会に出る頃にはバブル景気はとっくに崩壊していました。
専門学校を卒業する頃には、すでに就職氷河期。
バブル時代の人達は会社の方から好待遇でぜひうちに来てください!みたいな感じだったそうですが、当然わたしたちはそんなことはありません。
それどころか圧迫面接なんていう、今考えても「なんでそんなことするの?」と思うような理不尽な面接まで存在していました。今なら面接ハラスメントだと批判されるところです。
こんなもの、LINEで句読点がついてたら勝手にプレッシャー感じるなんていってる人だったら面接中に卒倒しますよ。
やっとの思いで就職したと思ったら、今度は有給休暇を取らせてくれと言えるような雰囲気もない。
有給なんて、ほとんど取れませんでした。
月40時間程度の残業は当たり前。下手をすれば、その半分くらいはサービス残業。
給料面でも同じです。大企業に勤めていた人なら分かりませんが、地方の中小企業にしか務めたことない私の場合、夏冬のボーナスなんて給料の5ヵ月分どころか1ヵ月分も貰ったことはありません。
下手すりゃボーナスなんて出ないという会社だって普通にありました。(現在でもそうですが)
そんなことも、決して珍しい話ではありませんでした。

女性は陰で上司からセクハラを受けることもあった。
我々も理不尽な説教やパワハラを受ける。
友人なんて、飲食店で修業していたときに、

技術は目で見て盗め!
勝手に覚えろ!
なんて言われ、できなければ普通に鉄拳制裁。
それでも当時は、

飲食店って、そういうところだよね
で済まされていた。
「これからは楽になる」と思ったら、今度はコンプライアンス
そんなつらい若手時代を何とか過ごしてきた、昭和50年代前半生まれの我々。
やがて部下もでき、それなりのポジションにもなってきました。

これからはもう上司の理不尽なパワハラを受けずに済むぞ!
そう思った矢先です。
今度は、コンプライアンス、ハラスメント、働き方改革が立ちはだかりました。
やっと上司の顔色をうかがいながら仕事をしなくてもよくなったと思ったら、今度は我々より若い世代の顔色を伺わなければならない時代に突入。
別に若い時にやられたことを下の世代にやりたいとか、威張り散らしたいとかいう気持ちは全くない。そういう訳ではないけど、若手のころには上司のご機嫌伺い、上司になったら今度は若手の顔色伺い・・・

俺たちの苦労は一体なんだったんだ?
という気持ちになってしまうのです。
それだけならまだいいが、今度は終身雇用は崩壊。
会社が倒産することも珍しくなくなり、仮に会社に残れたとしても、今度はAIに自分たちの仕事やポジションを奪われていく。

昭和の恩恵? いや、バブルなんて経験してませんけど
何が言いたいかと言えば、
あれだけのつらい時期を何とか切り抜けてきた私たちの世代は、バブルも経験していない。
昭和の恩恵なんて、何一つ受けていないんだよ!
昭和50年代前半生まれといっても、昭和の終わり頃にはまだ子ども。
社会人になる頃にはバブルは崩壊。
そして就職氷河期。
「昭和世代」と言われても、いわゆる昭和の高度経済成長やバブル景気を謳歌した世代とは、かなり事情が違うのです。
ところが、昭和時代の昔話をすると、

当時はそういう時代だったんだ
昔はあのくらい大丈夫だった
といった話をしただけで、

当時を美化するな!
武勇伝にするな!
と叩かれたり、「老害だ」と言われたりする。
こちらとしては、ただ事実を話しているだけで、別に美化するつもりなんてさらさらないのよ!
そもそも、「あんな無茶苦茶が普通にまかり通っていたことがおかしいだろ!」
って、俺だって思ってるわ!
こっちだって、若い頃から今のようなホワイトな環境で働きたかったよ!
あのつらい時期を乗り越えてきたんだから、当時の昔話位許してくれよ!
昔は何をやっても許されていたわけじゃない
今の若い人からすると、
「昔は何をやっても許されていた」
と思っている人もいるかもしれません。
でも、別に当時だって何でも許されていたわけではありません。
コンプライアンスという言葉が今ほど一般的ではなかっただけで、問題になるものは問題になっていました。
たとえば『北斗の拳』や、たけし軍団の番組などは、PTAなどから目の敵にされていた。
セクハラやパワハラで泣いていた人だって、たくさんいました。
ただ、今のようにSNSもありません。
個人が声を上げて、それを世の中に広めるような手段もなかった。
メディアにしても、今よりも力を持っている人たちの影響が大きく、下っ端の人間が現状を訴えたところで、どうにもならないことも多かった。
周りからも、

我慢しろ!
それくらい普通だ!
と言われる。
だから、結局は泣き寝入りするしかなかった。
「許されていた」のではなく、「声を上げてもどうにもならなかった」
という面もあったと思うのです。
もちろん、今の時代のほうがいい
今は働き方改革によって、サービス残業はもちろん、残業時間そのものも短くなりました。
12時過ぎまで働くなんてことも、昔に比べれば考えにくくなった。
会社の飲み会や接待も減った。
パワハラも、昔に比べればずっと問題視されるようになった。
当然ですが、今のほうが良い時代なのは間違いありません。
昔のほうが良かった、なんて私は思いません。
むしろ、
「俺たちの若い頃にも、こういう環境があればよかったのに」
と思います。
ただ、それにしたって昭和50年~55年くらいに生まれた我々は、報われなさすぎるのよ。
昭和50年代生まれを「やさぐれの世代」と呼びたい
団塊の世代、バブル世代、就職氷河期世代、Z世代。
世代によって、いろいろな呼び方があります。
では、昭和50年代前半生まれの我々を私が勝手に名付けるとしたら、あえてこう呼びたい。
「やさぐれの世代」
だと!

バブルの恩恵は受けていない。
就職する頃には景気が悪くなっていた。
若い頃は理不尽な上下関係や長時間労働に耐えた。
年齢を重ねて、それなりの立場になったら、今度はコンプライアンスやハラスメントに気を遣う。
そして終身雇用まで怪しくなり、今度はAIの登場。
……。
改めて考えると、なかなかの世代だな。そりゃやさぐれたくもなる。
2026年、丙午に期待してみる
そんな2026年。
今年は丙午(ひのえうま)。
60年に一度訪れる、メチャクチャパワーのある年なんだそうです。
悪事を働いていた人は、それが世の中に明らかになり、真面目に頑張ってきた人が報われる年なんだとか。
本当か?
本当なのか?
このブログ、頑張って続けていれば何か報われますか?
信じるぞ、島田秀平!
……というわけで、とりあえずNISA始めました。
「やさぐれの世代」の人生、ここから何か良いことが起きることを期待したいと思います。

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