『ねこまんまの大逆転』を覚えている?|夏休みの読書感想文を書いた懐かしのゲームブック

鉢巻をした猫が猫缶を食べている 文庫本・絶版本

夏休みの読書感想文で出会った『ねこまんまの大逆転』

夏休みといえば、大量の宿題を思い出す人も多いのではないでしょうか。

中でも、自由研究や読書感想文に頭を悩ませたという人は少なくないと思います。

私の記憶では、指定図書以外で初めて読書感想文の題材に選んだ本が、『ねこまんまの大逆転・無責任一代ねこ物語』でした。

ねこまんまの大逆転というゲームブックの表紙

おそらく人生で初めて、自分のお小遣いで購入し、最後まで読み切った活字中心の本だったと思います。

なぜこの本を選んだのかというと、理由はとても単純でした。

表紙に描かれたかわいい猫と、どこか楽しそうな雰囲気に惹かれ、「これは面白そうだ」と思ったからです。

しかし当時は気づいていませんでしたが、この本は一般的な小説ではなく、「冒険ゲームブック」というジャンルの作品でした。


当時流行していた「ゲームブック」とは?

私が子どもの頃は、ゲームブックがちょっとしたブームになっていました。

書店へ行くと、さまざまなタイトルが並んでいたのを覚えています。

今の人は

ゲームブックって何?

と思うかもしれません。

ゲームブックとは、物語の途中で選択肢が現れ、その選択によってストーリーが分岐していく本のことです。

例えば、

この道を右へ進む……100へ
この道を左へ進む……84へ

というように指示があり、指定された番号へ飛びながら物語を進めていきます。

選択によっては先へ進めたり、ゲームオーバーになったりと、まるでRPGやアドベンチャーゲームを遊んでいるような感覚が味わえました。

ゲームブックの遊び方・ルール説明を書いたページの画像

なお、この数字はページ番号ではなく、本文内に振られた段落番号です。各ページの左上に現在の番号が表示されているため、目的の番号を探せる仕組みになっています。

ゲームブックの段落番号などを説明した画像

今で例えるなら、選択肢によって展開が変わるアドベンチャーゲームや『かまいたちの夜』のようなサウンドノベル作品を、本で遊ぶ感覚に近いかもしれません。


本に書き込めなかった子どもの頃の私

ゲームブックでは、HPやアイテムなどを記録する欄が用意されている作品も多く、本に鉛筆で直接書き込みながら遊ぶのが一般的でした。

ゲームブックの行動記録用紙のページ画像

しかし私は、本に文字を書き込むことにどうしても抵抗がありました。

そのため、HP管理などのルールはほとんど無視して、物語だけを楽しんで読んでいました。

今思えば、それではゲームブック本来の遊び方ではありませんでしたが、それでも十分に面白かった記憶があります。


こんな本で読書感想文を書いたの?

ここまで読んで、

これで読書感想文を書いたの?

と思った人もいるかもしれません。

実は当時の私も、

これ、何を書けばいいんだろう……

と本気で悩んでいました。

もちろん、どんな感想を書いたのかはまったく覚えていません。結局、

とりあえず書けば何とかなるだろう

というノリで提出したような気がします。


『ねこまんまの大逆転』のあらすじ

物語の舞台は、人間の国「コーンウォール王朝」と、ねこまんま族が暮らす「ネコマンマ王国」が平和に共存している世界です。

ところが、コーンウォール王朝の王が亡くなったことをきっかけに状況は一変します。

猫嫌いの宰相が、王位を継いだサリア王女をそそのかし、ネコマンマ族を滅ぼそうと計画するのです。

追い詰められたネコマンマ王国は、真相を確かめるため、ネコマンチェロスト王子(通称・ポチ王子)と、王子の目付け役で人間の少年タイトが冒険の旅へ出発します。

ねこまんまの大逆転の裏表紙の写真

「撲滅」といった物騒な言葉も登場しますが、作品全体はギャグやボケ満載で、深刻さよりもコミカルな雰囲気が強い作品です。


続編も発売されていた

著者は高野富士雄さん。

一時は活動を休止されていましたが、現在は株式会社アミューズメントクラブ・プロダクツで活動を再開し、IP管理やグッズ制作なども行っているようです。

※こちらがHPです
株式会社アミューズメントクラブ・プロダクツ

また、本作には続編となる

ねこまんまの鬼退治 ポチは桃の夢を見る

も発売されています。

残念ながら私は所有しておらず、内容までは把握できていません。


現在はプレミア価格に

『ねこまんまの大逆転』は現在、中古市場でも流通数が少なく、プレミア価格で取引されています。

市場では1万円を超える価格が付いていることも珍しくなく、気軽に購入できる本ではなくなってしまいました。

そのため、今から読もうと思っても、なかなか手に入りにくい一冊となっています。


まとめ

『ねこまんまの大逆転』は、ゲームブックブームを象徴するような懐かしい作品です。

私にとっては、読書感想文の思い出とともに残っている特別な一冊でもあります。

現在ではプレミア価格になってしまい気軽には読めませんが、著者が活動を再開していることを考えると、今後新たなグッズ展開や復刻版が登場し、目にする機会があるかもしれません。

もしこの記事を読んで「そういえばこんなゲームブックがあった!」と思い出した方や、初めてその存在を知った方がいたなら、とても嬉しく思います。


『ねこまんまの大逆転』の基本情報

  • 発売時期 1989年8月15日 第1冊発行
  • 著  者 高野富士雄
  • ジャンル ゲームブック(冒険ゲームブック)
  • 出版社  株式会社 双葉社

本・ゲーム・DVD・CDの宅配買取サイト ネットオフ
宅配買取のネットオフ公式サイト。お申し込み時の買取価格を保証。ラクしてトクする上場企業の安心宅配買取サイト。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
文庫本・絶版本
藤間 龍生をフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました