コスモス自販機とは何だったのか
コスモスは、1970〜80年代にかけて全国で見かけた駄玩具メーカーで、
小さなおもちゃを自動販売機で販売するスタイルで人気を集めていました。
10円・20円・100円といった少額で回せる自販機から、
何が出てくるか分からない“くじ形式”のおもちゃが出てくる仕組み。
今で言えばガチャガチャに近い存在ですが、
中身の「当たり外れの差」が極端だったのが特徴です。

♪僕等もほし~い~、コスモスぅ~
実際にあった“ちょっと怪しいおもちゃ”
コスモスといえば外せないのが、
どこかで見たことのあるようなキャラクター風デザイン。
いわゆる“公式かどうか怪しい商品”が普通に混ざっていました。
私自身はあまり自販機を回した記憶はないのですが、
兄が「当たりを引いた」と言って持ってきたのが、
『タッチ』の浅倉南の絵が描かれたバッジでした。

ちゃんと許可を取って商品化していた物もあったらしいが、版権が写ったなどでそのまま無許可で作っていた物もあるらしいので、この商品も一応©はついているが本当に公式に許可取っているのかどうかは不明です。
当時はこういったグレーな商品が当たり前のように流通しており、
後に話題になった「ロッチシール」も同じ系統の文化です。
ビックリマンの偽物「ロッチ」
コスモスと言えば、ビックリマンの裏面の文字が「ロッテ」ではなく「ロッチ」になっている偽物を5枚一組でガチャガチャの景品にしていて問題になったという話が有名なのですが、私が初めてロッチの存在を知ったのは、地元スーパーにあったガチャガチャでした。
当時30円のビックリマンチョコ、3つ買うと90円で当然シールは3枚しか手に入らない。
しかしそのガチャガチャでは100円で5枚も手に入るのだ!

ビックリマンシールが5枚も入っている!お得過ぎる!!
こづかいでコツコツとシールを集めていた小学生にとってはとても魅力的で、当然私もその一人で喜んでガチャガチャを回しました。
しかし、絵柄はそのままビックリマンなのだが、爪で絵柄を擦るとプリントが剥がれ落ちるという衝撃的な事が起こります。
裏をみるとそこには「ロッチ」と書いてある。この時に私は初めてロッチという存在を知りました。
今ならSNSを見ればそのような情報は出回っているだろうが、当然この時代はそんなものはなく、騙された人はかなり存在していて、我々の世代でビックリマンをコレクションしていた人は大体知っている偽物でした。
コスモスのロッチがあまりにも有名で叩かれがちだが、実はスーパーなどに設置してあったガチャガチャにも存在していたのです。
なぜ子供たちはハマったのか
今振り返ると、クオリティは決して高くないものも多かったのですが、
それでも子供たちは夢中になっていました。
理由はシンプルで、
- 何が出るか分からないワクワク感
- 少額で遊べる手軽さ
- 友達同士で見せ合う楽しさ
この3つが揃っていたからです。
特に「当たり」を引いた時の優越感は強く、
外れを引いた悔しさすら次の挑戦につながっていました。
駄菓子屋と自販機はセットだった
当時の駄菓子屋の前には、
コスモスの自販機が並んでいる光景がよく見られました。
瓶ジュースの自販機で飲み物を買い、
その横でおもちゃ自販機を回す。
今思えば、あの空間そのものが“遊び場”でした。
店の中だけでなく、外にも楽しみがある。
それが当時の駄菓子屋の魅力だったと思います。

現在ではなぜ消えたのか
こうした自販機が姿を消した理由はいくつかあります。
- 著作権意識の強化(パチモノ商品の排除)
- コンビニ・大型店舗の普及
- 安全面や品質管理の問題
- ガチャガチャの進化(公式商品化)
結果として、コスモスのような“ゆるさ”は
現代では成立しにくくなっていきました。
現在の自販機もいずれ「懐かしい存在」になる
つい最近、ポッカサッポロの自販機事業売却や、
ダイドーの自動販売機が約2万台撤去されるというニュースがありました。

今では当たり前に存在している自動販売機も、
数十年後には「昔はあったよね」と語られる存在になるかもしれません。
そう考えると、コスモスの自販機も
単なるおもちゃではなく“時代の一部”だったと言えます。
まとめ
コスモスの自販機は、
- 少額で遊べるくじ型おもちゃ
- 怪しさも含めた独特の魅力
- 駄菓子屋文化と一体化した存在
として、多くの子供たちの記憶に残っています。
今の時代にはない“雑さ”や“ゆるさ”こそが、
あの頃の面白さだったのかもしれません。
ふと昔の自販機を思い出すと、
当時の空気や匂いまで一緒によみがえってくる——
そんな不思議な魅力が、コスモスにはありました。

こちらの記事も合わせてどうでしょうか?
昭和の懐かしい自動販売機|瓶ジュース・コスモス・うどん自販機の思い出昭和の思い出の自動販売たち


コメント