すぎのこ村とは?きのこ・たけのこに敗れた第三勢力の正体と消えた理由

杉山で狸、猪、兎のキャラが筍きのこ狩りしてる お菓子

子供の頃、「きのこの山」か「たけのこの里」かで本気で言い合った記憶はないだろうか。

あの“きのこたけのこ戦争”は、今でも語られるほど有名な論争だ。

しかし――
その戦いに「第三の勢力」が存在していたことは、意外と知られていない。

その名は「すぎのこ村」

当時リアルタイムで見ていた人なら、あの独特なCMソングとともに、なんとなく記憶の片隅に残っているのではないだろうか。

今回は、そんな“幻の第三勢力”すぎのこ村について、当時の記憶とともに振り返っていく

きのこ軍とたけのこ軍が運動会で騎馬戦をしているイラスト

すぎのこ村とは?きのこ・たけのこに続く第三の菓子

「すぎのこ村」は、明治から発売されたチョコレート菓子で、
「きのこの山」「たけのこの里」に続くシリーズ第3弾として登場した。

つまり立ち位置としては完全に――

きのこ vs たけのこ に割って入る存在

今でこそ2強のイメージが定着しているが、当時は“3つ目の選択肢”が存在していたのだ。

しかし結果として、この三つ巴の構図は長くは続かなかった、という話は今でも盛り上がる定番の話題の一つです。

きのこの山・たけのこの里に挑んだチョコ菓子達の記事はこちら
→80年代チョコ菓子の群雄割拠|きのこ・たけのこブームが生んだ個性派たちの興亡

印象に残るCMソング

当時のCMで流れていたのが、こんな歌だった。

♪きのこどこの子 あの子はだぁれ
すぎのこ村の すぎのこじゃぁ
きのこたけのこす~ぎのこ〜♪

このフレーズ、うっすらでも覚えている人は多いはずだ。

ちなみに歌っていたのは白鳥恵美子で、
アニメ主題歌なども担当していた実力派の歌手だ。

CMの出来自体はかなり良かった
でも“違和感”は確かにあった

ここが、すぎのこ村の運命を分けたポイントだったのかもしれない。

きのこの山シリーズのキャラクターは動物だった

今の「きのこの山」「たけのこの里」はきのこ・たけのこの擬人化だが、当時は違う。

  • きのこの山 → タヌキ
  • たけのこの里 → ブタ
  • すぎのこ村 → イノシシ

さらにウサギやサルも登場していて、全体的に“森の世界観”で統一されていた。

個人的な記憶だと、
イノシシが妙にテンション高かった
杉の子?が何なのか分からないが、小さい金棒みたいなのを持って踊っている感じ。

というのがCMでのキャラの印象だ。

気づけばこの動物キャラたちは消え、現在のデザインに変わっている。

ぶた・たぬき・いのしし・さる・うさぎの可愛らしいイメージ画像
現在は動物は登場しない

すぎのこ村はどんなお菓子?実際に食べた記憶

見た目はかなり特徴的で、

  • 短いクッキー棒
  • 先端にチョコ
  • さらにクラッシュナッツ付き

という構造。

例えるなら

「短いポッキー+ナッツ」
「小さい鬼の金棒」

実際に食べた感想としては――

普通に美味しい。

ただし問題はここからで、

美味しいけど“強烈な個性がない”
記憶に残る決定打が弱い

という印象が強かった。

すぎのこ村のチョコ菓子のイメージ画
こんな感じのチョコ菓子

現在購入可能な類似品(2026年現在)

そっくりなわけではないが、今だと江崎グリコの
「アーモンドクラッシュポッキー」
に似ている。

棒状のビスケットにクラッシュアーモンドにチョコレートという組み合わせ、形状的にも今の所これが一番近いかもしれません。

これをもっとギュッと短くした感じ

店頭で見かけたら購入し、ぜひ食べてみて下さい。

なぜすぎのこ村は消えたのか?リアルな考察

これは公式に明言されているわけではないが、実際の体感として考えると理由はかなりハッキリしている。

① きのこ・たけのこが強すぎた

これはもう圧倒的。

  • きのこ → 食べやすい・見た目が分かりやすい
  • たけのこ → クッキーの満足感

すでに完成された2強がいた。

そこに割って入るには、
「明確な差別化」が必要だった


② コンセプトがやや曖昧

きのこ=形で分かる
たけのこ=食感で分かる

一方すぎのこ村は、

ナッツ付きチョコ菓子(=よくある)

という立ち位置だった。

今となれば韻を踏みたかったのは分かるが、きのこ、たけのこは分かるが、すぎのこって?
と子供心に思った記憶がある。

これが「覚えにくさ」に繋がった可能性は高い。


まとめ|すぎのこ村はなぜ“幻”になったのか

「すぎのこ村」は、きのこ・たけのこに続く第三の菓子として登場したものの、

  • 強すぎる2大勢力
  • 個性の弱さ
  • 立ち位置の曖昧さ

といった理由から、いつの間にか市場から姿を消していった。

味は決して悪くなかった。
むしろ普通に美味しかった。

それでも生き残れなかったのは――

“普通に美味しい”だけでは勝てない世界だったから

なのかもしれない。

今思い返すと、もう一度食べてみたくなる、
そんな「ちょっと惜しいお菓子」である。


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