昭和のヒロインといえば鮎川まどか!『きまぐれオレンジロード』の思い出
今のように「オタク」という存在が広く受け入れられていなかった昭和の時代。
それでも、誰もが見ているような人気アニメや漫画については、からかわれたり、いじめの対象になったりすることは、少なくとも私の周囲ではありませんでした。
どんな時代にも、憧れのヒロインというものは存在します。
もちろん、昭和世代にも「国民的ヒロイン」と呼びたくなるような女性キャラクターがいました。
私が選ぶ昭和ヒロイン神7
「昭和ヒロインを7人選べ」と言われたら、世間的にはおそらくこんな感じになると思います。
- 『うる星やつら』:ラム
- 『タッチ』:浅倉南
- 『ルパン三世』:峰不二子
- 『銀河鉄道999』:メーテル
- 『機動戦士ガンダム』:セイラ・マス
- 『宇宙戦艦ヤマト』:森雪
- 『きまぐれオレンジロード』:鮎川まどか
もちろん、これはあくまで私が勝手に予想で選んだものです。
他にも候補はたくさんいると思いますが、個人的に7人選ぶとしても、鮎川まどかは外せません。
今回は、そんな『きまぐれオレンジロード』について、作品の思い出も交えながら紹介したいと思います。
『きまぐれオレンジロード』はどんな漫画?
『きまぐれオレンジロード』は、主人公の春日恭介と、同級生で元不良の鮎川まどか、そしてまどかの後輩である桧山ひかるによる三角関係を描いたラブコメ漫画です。

春日恭介は超能力を持つ少年。
しかも春日家の一族は全員が超能力者で、そのことが世間に知られてしまうと大騒ぎになるため、転校を繰り返すことになるという事情があります。
そのため、恭介にとって超能力者であることは絶対に秘密にしておかなければなりません。
そんな恭介を中心に、鮎川まどかと桧山ひかるの関係が絡んでいくのが、この作品の大きな魅力です。
今でいう「ラッキースケベ」に近いような要素もあり、鮎川まどかは現在でも「元祖ツンデレ」の一人として名前が挙がることがあります。
圧倒的な人気だった鮎川まどか
ヒロインが2人いる作品の場合、普通なら人気がかなり拮抗するものだと思います。
ところが、私が『きまぐれオレンジロード』を見ていた当時は、鮎川まどかの人気がかなり高かったという印象があります。
当時は、女性は黒髪ロングこそが正義……という雰囲気が、今よりも圧倒的に強かったように思います。
茶髪や金髪はヤンキーのイメージがあり、ショートカットの女性は「ボーイッシュ」と呼ばれることが多かった時代です。
そう考えると、ショートカットで金髪の桧山ひかるよりも、黒髪ロングの鮎川まどかの方が人気だったというのも、当時の感覚としては分かる気がします。
もちろん、今の時代に同じ作品が登場したら、ここまで人気に差が出るかどうかは分かりません。
ちなみに、アニメのキャラクターに関しては緑や赤など、現実にはほとんど存在しない髪色も普通にありました。
そのため、アニメキャラクターに限って言えば「金髪=不良」というイメージは、それほど強くなかったようにも思います。
恭介の妹たちも人気だった
恭介には双子の妹である「くるみ」と「まなみ」がいます。
この2人も人気のあるキャラクターでしたし、たまに登場する従妹の「あかね」も人気がありました。
ただ、美少女キャラクターが次々に登場する漫画の宿命なのか、主人公である春日恭介については、キャラクター人気という意味ではほぼ話題に上がらなかったような気がします。
主人公なのに、周囲の女性キャラクターの方が目立ってしまう。
このあたりも『きまぐれオレンジロード』らしいところなのかもしれません。

『いちご100%』を読んだときに思ったこと
後に少年ジャンプで『いちご100%』が連載されたとき、1話目を読んで、

これ、オレンジロードっぽいことをやりたいんだろうな
と思った記憶があります。
もちろん作品そのものは別の作品なのですが、美人のヒロインに囲まれた主人公を中心にしたラブコメという構図を見ると、私の中ではどうしても『きまぐれオレンジロード』を思い出しました。
私が『オレンジロード』を知ったきっかけ
私が『きまぐれオレンジロード』に本格的に興味を持ったのは、アニメが先でした。
その後、漫画も読み始めたという感じです。
ただ、作品そのものの存在は、それより前から知っていました。
なぜなら、兄が単行本を持っていたからです。
そして、この『きまぐれオレンジロード』には、私にとって忘れられない、ある意味では屈辱的な思い出があります。
小学生の私に訪れた「屈辱の瞬間」
私がまだ小学生だった頃の話です。
当時の私は、ドラえもんとキン肉マン以外の漫画にはほとんど興味がありませんでした。
ある日、母が街まで買い物に行くというので、それについていくことになりました。
すると兄から、

これの3巻買ってきてくれ
と、お使いを頼まれました。
それが『きまぐれオレンジロード』の単行本でした。
本屋に着き、言われた通り3巻を見つけてレジへ持っていきました。
すると、レジにいた若い女性店員が開口一番、

まあ、いい年して!
と言ったのです!
当時の私は、その言葉の意味をよく分かっていませんでした。
ただ、

なんか笑われている!
今、俺は恥ずかしいことをしているんだ!
ということだけは、子供心にも分かりました。
一気に動揺したのを覚えています。
その店員が新人だったのか、アルバイトだったのかは分かりません。
ただ、その横にいた年配の女性店員から、何やら注意されていたことは今でもはっきり覚えています。
そして、そのとき買った『きまぐれオレンジロード』3巻の表紙がこちらです。

そりゃぁ、大人になった今あらためて見ると、
確かに、この表紙の漫画を小学生がレジに持っていったら、ちょっとマセた子供に見えるかもしれないな、とは思います。
でも、だからといって普通そんなこと言うか?
小学生とはいえ客だぞ?おかしいだろ!
あれは「昭和だから」で済む話ではない
こんな話をすると、
「さすが昭和だね!」
と思う人もいるかもしれません。
ただ、昭和の名誉のために一応言っておきます。
いくら昭和でも、普通そんな事言わないし許されていたわけではありません!
少なくとも、私が子供の頃にあんなことを言う店員が当たり前にいたわけでもありません。
私の人生で「屈辱」という感情をはっきり覚えたのは、間違いなくこのときが初めてでした。
そう考えると、『きまぐれオレンジロード』という作品を思い出したとき、私は鮎川まどかや春日恭介だけでなく、あの本屋の出来事まで一緒に思い出してしまいます。
鮎川まどかのモデルは中森明菜?
鮎川まどかのイメージには、当時大人気だったアイドル・中森明菜のイメージだったようです。
確かに、鮎川まどかの持つ少し大人びた雰囲気や、どこか影のある感じを考えると、中森明菜を連想するというのも分かる気がします。
『きまぐれオレンジロード』を通して、私は「優柔不断」や「下衆野郎」といった言葉を覚えたり、吉川晃司の存在を知ったりもしました。
今振り返ると、単なる漫画やアニメというだけではなく、いろいろなものを知るきっかけになった作品だったのだと思います。
作者・まつもと泉さんについて
『きまぐれオレンジロード』の作者は、まつもと泉さんです。
連載終了後には次回作の構想などもあったようですが、難病を患い、長い闘病生活を送ることになりました。
そして、長年の闘病の末、2020年に亡くなられています。
もし病気になることがなければ、その後もさまざまな作品を生み出していたのではないか。
そう考えると、残念でなりません。
今後、オレンジロードのグッズは増える?
現在、『きまぐれオレンジロード』のグッズはそれほど多くありません。
画集などもありますが、ものによってはかなりのプレミアが付いており、気軽に手を出せる価格ではありません。
※高田明美のオレンジロード画集が発売されるようです
私も昔の作品のグッズを見るのは好きなのですが、さすがに何万円もするものになると、なかなか手が出ません。
一方で、2026年現在、この作品をリアルタイムで見ていた世代もかなり年齢を重ねています。
『きまぐれオレンジロード』で青春時代を過ごした人たちが子育ても終え、少しずつ自分の趣味にお金を使えるようになってきた今、もしかすると今後またフィギュアやグッズなどが登場する可能性もあるのではないかと思っています。
40年近く前の作品ですから、当時のファンにとっては新しいグッズが出るだけでも、かなり嬉しいものです。
私自身も、鮎川まどかのフィギュアや、昔の雰囲気を感じられるようなグッズが出たら、ちょっと欲しくなってしまうかもしれません。
まとめ
『きまぐれオレンジロード』は、春日恭介、鮎川まどか、桧山ひかるによる三角関係を描いたラブコメ作品です。
私にとっては、アニメをきっかけに興味を持った作品であり、何より鮎川まどかは、今でも昭和を代表するヒロインの一人だと思っています。
そして、この作品を語るときにどうしても思い出してしまうのが、小学生だった私が単行本3巻を買いに行ったときの本屋での出来事です。
今考えても、
「いや、小学生にそれ言うか?」
と思います。
ただ、それも含めて、自分が子供だった頃の記憶として強烈に残っています。
漫画やアニメは、作品そのものだけでなく、それを見ていた当時の自分や、その頃に起きた出来事まで一緒に思い出させてくれるものです。
私にとって『きまぐれオレンジロード』は、まさにそんな作品の一つです。
鮎川まどかを見れば、昭和の頃のアニメや漫画、そしてあの本屋での「屈辱」まで、今でも鮮明に思い出します。

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