パチケシの世界!キンケシ偽物の見分け方と謎の「背中に名前シリーズ」を徹底考察

床にキンケシを乱雑に並べた写真 ミニカー・玩具

よく当時流行っていたもので〇〇世代などと呼ぶことがある。

例えばアトム世代だったり、ガンダム世代、最近だと妖怪ウォッチ世代とかもあるのだろうか?
そういう分け方でいえば私の世代は間違いなくキン肉マン世代といわれる世代である。

当時一世を風靡して、もはや社会現象とまでなった大ヒット商品、『キンケシ』だ。

この世代の男子は大半の人はこのキンケシを集めており、老若男女問わず日本国民の8割以上は名前くらいは知っているといっても過言ではない程の人気だった。

そんな人気商品には必ず登場する『偽物』。いわゆるバッタモン、ぱちものといわれる版権無視の商品が大量に出回っていた。
現在であればすぐに摘発されてしまうだろうが、当時はネットなどもなく、今ほど情報が出回らなかったので版権無視の商品が野放しになっていた。

そんなキンケシのバッタモンを現在マニアの間では『パチケシ』の愛称で親しまれている。

この記事では、そのパチケシについて紹介していく。

本物とパチケシの見分け方

公式に出ているキンケシとパチケシで、最も判別しやすいポイントは『本体に刻印があるかないか』だ。

場所的には背中部分に刻印されているが、ものによっては足の裏に刻印されているものもある。

キンケシの裏に刻印されている本物の証をアップにした写真。著者所有。
見づらいかもしれませんがこんな感じ。

中には刻印がなくても本物の場合もあるらしいが、これが一番わかりやすい基準です。

パチケシのパターン

実際のキン肉マンのキャラクターではあるが、通常のキンケシに比べてちょっと大きかったり小さかったりという、サイズが違っていたりポーズが異なるパターン。

おそらく偽物と思われるちょっと大きめの刻印なしのキンケシの写真。著者所有

公式の造形をそのまま型取りしたのではなく、明らかに一回り大きく作られていたり、本物にはない独特なファイティングポーズをとっていたりする。

お祭りの出店や駄菓子屋の店先に吊るされた台紙など、流通経路も怪しさ満点だった。
手元にある個体も、通常キンケシより一回り大きく、どこか筋肉のつき方が不自然で、哀愁を誘う佇まいを見せている。

通常キンケシより小さい偽物の可能性のあるパチケシの写真。著者所有
通常キンケシより小さい。アマダから販売されている公式のものもあるようだ。

次は実際のキャラクターを元にはしているが全く似ていないパターン。
この雑なパチモノ感がちょっと面白い。

ビック・ザ・武道のパチケシと本物のキンケシを並べた写真。著者所有
左がパチケシ。右がオリジナル。このビック・ザ・武道を模したものだと思われる。

最後に、キンケシに似せたオリジナルキャラのパチモノ。

パチケシのパターンは大まかに分けると大体この3パターンになる。

通称「背中に名前シリーズ」といわれるパチケシ

前述したオリジナルキャラのパチケシ、中でもマニア間で「背中に名前シリーズ」とよばれるパチケシが存在する。
どこの企業が作ったのか?全部で何種類存在するのかは一切分かっていない。

背中に名前シリーズとよばてるパチケシの背中のアップの写真。著者所有。
読みづらいが背中にキャラの名前が刻印されている

世間では、あの赤い自販機「コスモス」の景品説があるらしいが、私はこのパチケシを当時スーパーに設置してあった20円で出来るガチャガチャ(当時はガシャポンの事をガチャガチャと呼んでいた)で入手した。

私の場合、コスモスで話題になったビックリマンの偽物、ロッチもスーパーのガチャガチャで入手したという経験があるので、製造元や問屋から商品だけを仕入れて、コスモスの景品にしようがガチャガチャの中に入れようが、売り方に関しては各小売店で自由だったという可能性も否定できないが、少なくとも私が20円のガチャガチャで入手したという記憶は100%間違いない。

コスモス自販機についての記事はこちら
→コスモス自販機とチープミニカーの思い出!昭和・平成を狂熱させた怪しい駄玩具の魔力

公式のキンケシガチャは1回100円で、球体のカプセルの中に3体のキンケシと台紙が入っていたが、この20円ガチャガチャは通常のガチャガチャの機械より少し小さく、カプセルもちょっと楕円形でかなり小さい。そのカプセルの中に1体のパチケシが入っていた。

通常100円するキンケシのガチャガチャは3体しか入っていないが、20円で1体キンケシが入っているこのガチャガチャの存在はお得感がありテンションが上がった。

小さいカプセルの中に無理やり1体が入っているので、手に入れた直後は丸まって入っていた時の癖が中々取れず苦労した思い出がある。

何度か購入してカプセルを開けているうちに、子供ながらにある違和感が膨らんできた。

これ、もしかして偽物なのでは……?

公式のキンケシとは明らかに違うチープな造形、そして本編には絶対に登場しない奇妙なデザイン。
その事実に気づいた瞬間、一気に現実に引き戻され、そこから私はこの20円ガチャガチャを回さなくなってしまった。

しかし大人になった今となっては他のパチケシにはないオリジナリティがあって、もはや一周回って面白いと感じるようになった。

現在所持している「背中に名前シリーズ」の紹介

現在どの位のキャラが存在するのか不明だが、私の知る限りのものを紹介します。

タコヤキマン

「背中に名前シリーズ」タコヤキマンの写真。著者所有
たこ焼きをひっくり返す時の鉄の棒と、たこ焼きを持っている

このシリーズの中で個人的には一番超人っぽくて好きなデザイン。
本来は頭の天辺にちょこっと角のような突起物があったのだが潰れてしまっている。
この原型を作った人はたこ焼きと団子を勘違いしている節がある。

トイレマン

「背中に名前シリーズ」トイレマンの写真。著者所有
手にトイレットペーパーのようなものを持っている

キン肉マンの本編にはベンキマンというキャラが存在する。
それを意識してのトイレマンなのだろうか?
ベンキマンに関しては人間の顔をしていないから特に何とも思わないが、このキャラは顔が明らかに人間なので、もはや水洗トイレの中から顔を出してる変態にしか見えない。

オバケマン

「背中に名前シリーズ」オバケマンの2体の写真。著者所有
手に位牌なのか小さいお墓なのかは分からないが持っている

このキャラを「おはかマン」と呼んでいる人がいるが、刻印にはオバケマンと書いてあるのでオバケマンが正解です。
オバケマンなのに普通に足が存在するので、裸にパンツ姿で三角頭巾をつけたおじさんにしか見えない。

これを見て、「そういえば幽霊って女性しかいないよな?何故男の幽霊っていないんだろう?」なんてことをふと思ったりした。

サボテンマン

「背中に名前シリーズ」サボテンマン2体の写真。著者所有
これは結構ちゃんと超人っぽいデザイン。

物語には登場しないがキン肉マンのキャラとして、同名のキャラは存在する。
このシリーズの中では意外とデザインがちゃんとしている。
キャラとして本編に登場するとしたら作者目線だと描くの面倒くさそうだなと思われそう。

フタゴマン

「背中に名前シリーズ」フタゴマンの写真。著者所有
顔が二つ付いている以外に特に何の特徴もない

一つの体に顔が二つ付いているだけで特筆する事もないデザイン。
双子ってそういうことじゃないだろ!っていうツッコミを入れる以外の話題性はない。

囚人マン

「背中に名前シリーズ」囚人マンの写真。著者所有
足に棘の付いた鉄球がついている

縞模様の服を着て足に鉄球の鎖を付けられている、まさにステレオタイプを絵にかいたような囚人。
これでプロレスの試合するのはただのハンデとしか思えない。
そもそもこれは超人ではなくただの犯罪者じゃないのか?と突っ込みたくなる。

ドリルマン

「背中に名前シリーズ」ドリルマンの写真。著者所有
もはやただの工事現場の人

このキャラは他のキャラに比べて若干サイズが大きい為、20円のガチャガチャで当てた時よくこんなサイズのものがこの中に入ったなと驚いた記憶がある。
メチャクチャ足を丸めて強引に入っていたため癖が取れるのが一番遅かった。

デザイン的には手に道路工事のドリルを持ってヘルメット被ってマスクして仕事をしているただの真面目な人って感じ。

ドリルマンとしてデザインするなら普通は体の一部としてドリルを組み込むものだが、このシリーズのキャラをデザインしている人はキン肉マンの超人を何か勘違いしていると思う。

パソコンマン

「背中に名前シリーズ」パソコンマンの写真。著者所有
昔のパソコンのイメージはこんな感じなのです。

パソコンというよりはワープロっぽいが、当時は本物のパソコンを見た事がなかったので、これがパソコンだといわれても何の違和感もなかった。

未所持だが存在を確認しているキャラ

ネットの画像で確認したキャラの造形の特徴と私の印象です。

ガチャガチャマン

これに関しては所持していたのだが、今回この記事のために探してみたが見つからなかった。
手にコインを持っていて体がガチャガチャの形をしている。
ガチャガチャからガチャガチャのキャラが出るという、考えてみればシュールなシチュエーションだ。

バーベルマン

両手でバーベル持って筋トレしてるだけの人。

ダイナマイトマン

両胸と背中に2本ずつダイナマイトをつけて手にも1本持っている危険人物。

ピエロマン

普通にただのピエロだった。

牛丼マン

おそらくキン肉マンが牛丼好きという設定から誕生したのであろうキャラ。
手に蓋を持っており、頭部が丼ぶりになっている。更にそこに牛の顔がついているというデザイン。

果たして人型超人なのか牛型超人なのか、という野暮なことを考えてはいけない。

カンヅメマン

キン肉マンのミキサー大帝とスプレー魔人を足したようなデザイン。
体の中心に牛の顔がついている。

牛丼マンなら分かるが、なぜ缶詰がモチーフなのに桃や蜜柑ではなく牛なのか?コンビーフのイメージなのだろうか?どう見てもコンビーフの形状ではない。
デザイナーの感性が斜め上過ぎて驚くばかりだ。

ヤ〇ザマン

腹巻に短刀を刺している。ただのその筋の人。

スケボーマン

スケボーに乗っているマッチョの男。
ちゃんとヘルメットを被っており、安全を考慮している。

鋼鉄ロボットマン

ロボじゃないのかよ!と突っ込みたくなるネーミング。
どうしても”マン”はつけたいらしい。あくまでも人間(超人)ですよということか。

平田淳嗣なのにスーパーストロング・マシーンみたいなことなのだろうと勝手に解釈して納得しようと思う。心なしか顔も似てる気がする。

ネズミマン

このキャラクターに関してはよく商品として出したなと思う位にヤバいデザインだ。

ただでさえ版権を無視し、キン肉マンの著作権を無視している上に、あの某テーマパークのキャラクターとほぼ同じ顔にするとか、攻めたデザインというレベルを超えて恐怖すら感じる。
もはや正気の沙汰とは思えない所業だ。

あの企業だけは決して敵に回してはいけないというのは世間の常識である。
私ならバレて訴えられた時の事を考えたら、日々震えながら時を過ごすことになると思う。

まとめ

キンケシブームの裏側には、公式商品と同じくらい強い存在感を放っていた「パチケシ」の世界がありました。

当時は現在ほど著作権や版権への意識が厳しくなかったこともあり、祭りの景品や駄菓子屋、20円ガチャなどを通じて数多くのパチケシが子供たちの手に渡っていました。

中には公式キャラクターを微妙にアレンジしたものや、ほとんど別物になってしまったもの、さらには完全オリジナルの超人まで存在し、その自由すぎる発想は今見ると驚かされるばかりです。

特に今回紹介した「背中に名前シリーズ」は、製造元や全種類数などが今なお謎に包まれており、キンケシとはまた違った魅力を持つ存在だと感じています。

当時これを作った会社の関係者やキャラのデザイナーがいればぜひお話を伺ってみたいです。

当時は「偽物だから」と見向きもしなかったものの、大人になって改めて見ると、その独特すぎるデザインや時代背景も含めて貴重な昭和ホビー文化の一部だったのかもしれません。

本物のキンケシを集める楽しさとは別に、パチケシにはパチケシならではの面白さがあります。
もし実家の押し入れや古いおもちゃ箱の中から見慣れないキンケシ風の消しゴムが出てきたら、それは思わぬ珍品かもしれません。

公式・非公式を問わず、当時の子供たちを夢中にさせた消しゴムたちは、今でも懐かしい思い出とともに生き続けているのです。

最後に、もしここで紹介したもの以外にも存在するものがあればコメント欄にて情報をご提供ください。


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