ミニカーと言えばトミカ。トミカと言えばミニカー。
車に興味があろうがなかろうが、我々の世代でトミカを知らない人はほとんどいないだろう。
そんなトミカも、子供の頃に買って以来、今はほとんど見なくなったという人は多いと思う。
しかし現在のトミカは、昔見慣れていたものと比べてかなり進化しており、精巧さも大きく増している。
一昔前のトミカは、マニアの間で「赤箱」「黒箱」などと呼ばれている。
当時は今ほど“プレミア価格”という概念も一般的ではなく、そもそも子供向けのおもちゃだったため、箱付きで状態の良いものは少ない。
そのため、保存状態の良いものは現在それなりのプレミア価格が付いていることが多い。
また、昔は自分で遊んでいたトミカを、今は子供に買い与えているという人もいるだろう。
そんな現在のトミカは、子供の頃に見ていたものと比べると、驚くほどリアルに進化している。
この記事では、今のトミカがどのように進化しているのかを紹介していこうと思う。
ちなみに私は実車の専門家やトミカコレクターというわけではなく、純粋にミニカーの造形美や進化に魅せられた一ファンです。
今回は『大人が今、改めて楽しめるトミカ』という視点でご紹介します。
まず前提として触れておきたいのが、トミカは基本的に子供が遊ぶことを前提に作られているという点だ。
そのため、安全性の都合からサイドミラーは付いていない。
(過去には付いていた時期もあったが、現在はなくなっている)
一般的なトミカ
購入する場所にもよるが、通常500円前後で買える、ごく一般的なトミカ。
縮尺は基本的に1/64前後で作られているが、実際には車種ごとに調整されており、どの車も大体同じくらいのサイズ感になるように作られている。

基本的な部分は昔とあまり変わっていないが、大きく進化したと感じるのはプリント技術だ。
一見地味な進化に思えるが、小さな文字や細かなイラストを潰さずに印字するには、かなり高度な技術が必要になる。

こうした細かな印字があるだけで、昔のものとはリアルさがまったく違って見える。
また、車種によってはドアやリアゲートが開くギミック付きのものもある。
なお、通常トミカはヘッドライト部分が塗装のみで再現されていることが多い。
トミカプレミアム
通常トミカが子供向けなら、トミカプレミアムは少し大人向け。
より精巧に作られており、価格はおおよそ1000円前後。
縮尺は通常トミカと同じく、車種によって異なる。

ヘッドライトがクリアパーツになっていたり、塗装にも高級感があるが、個人的に通常トミカとの一番大きな違いを感じるのはホイール部分だと思う。
タイヤ自体はプラスチック製。



上の写真は同じフェラーリのトミカ(車種は別)だが、量産品らしい簡素なホイールと、車種ごとに作り込まれたホイールでは、高級感がかなり違って見える。
ミニカー用には、別売りでリアルなホイール付きタイヤも販売されており、改造して楽しむ人もいる。
ただ、裏側はネジではなくビス止めになっているため、加工には手間がかかる。
YouTubeなどでは改造方法を紹介している動画もあるが、正直かなりハードルは高い。

昔は「なぜ実車のホイールにあんな高額を出すのか」と思っていたが、トミカを集め始めると、ホイールにこだわる人の気持ちも少し分かるようになってきた。
トミカプレミアムも、スポーツカーから一般車、特殊車両までラインナップはかなり豊富。

この価格でこのクオリティは、かなりリーズナブルだと思う。
ただ、大人向けをうたうのであれば、サイドミラーくらいは付けてほしかった気もする。
トミカリミテッド
通常トミカを少し豪華にしたような、高級路線のシリーズ。
ここからタイヤがゴム製になる。

なお、このシリーズは2013年6月で販売終了となっている。
現在手に入れようと思ったらフリマサイトなどで購入する必要がある。
このシリーズ終了後、方向性が「トミカプレミアム」と「リミテッドヴィンテージ系」に分かれていった印象がある。
トミカ リミテッドヴィンテージ
トミーテックから販売されている、完全に大人向け・コレクター向けのシリーズ。
ちなみにトミーテックは、タカラトミーグループのホビー専門会社です。

価格帯も一気に上がり、基本的には2500〜3500円前後。
物によっては6000円を超えるものもある。
コンセプトは、
「もし昭和30年代にトミカが存在していたら」
というもの。
そのため、30〜60年代の国産旧車や商用車が中心になっている。
特徴として、どの車種も縮尺が1/64に統一されている点が挙げられる。
また、フロントガラスなどの透明度も高く、通常トミカやプレミアムよりさらにリアル。
タイヤはゴム製で、こちらはサイドミラーも付属している。
(初期の製品では付いていないものもある)
トミカ リミテッドヴィンテージNEO
こちらもトミーテックから販売されているシリーズで、基本仕様はリミテッドヴィンテージとほぼ同じ。


違いとしては、70年代以降、特に80〜90年代の車種が中心になっている点だ。
また、サイドミラーが別パーツになっている商品もあり、これがプラモデルなどを作成経験のない初心者にはかなり難しい。

非常に小さなパーツを、自分で車体に取り付けなければならない。
しかも、取り付け位置のガイドがあるわけではないので、パッケージ写真を見ながら感覚で付ける必要がある。
接着剤がはみ出さないよう慎重に作業しなければならず、失敗して拭き取ると塗装を傷める可能性もある。
何より価格が高いため、失敗のリスクを考えると、結局ミラーを付けずに保管している人も多いと思う。
トミカプレミアムunlimited(アンリミテッド)
unlimitedシリーズは、ジャンルを問わないコラボ路線のシリーズ。
映画・アニメ・特撮などに登場する車両を再現している。

品質としては、トミカプレミアムと同等くらいと考えていいと思う。
特徴は、とにかく箱が大きいこと。

ただ、中のトミカ自体は通常サイズなので、「なぜここまで箱が大きいのか」は正直よく分からない。

世間的には不評だし、個人的にも収納の関係上、通常トミカと同じサイズの箱でよかった気がする。
ただ大きいサイズでパッケージを楽しみたいという人の気持ちも分かないではない。
ドリームトミカ
キャラクターをモチーフにしたオリジナル車両や、映画・アニメに登場する架空の乗り物などを商品化したシリーズ。


『バットマン』のバットモービルや、ジブリ作品の猫バスなども、このドリームトミカで展開されている。
また、ディズニーランド限定で販売されているディズニーコラボ系は、個人的には他のコラボ商品よりもかなり気合が入っている印象がある。
(あくまで個人の感想です)

ディズニーにそこまで興味がない私でも、思わず買ってしまうくらいのクオリティだった。
まとめ|トミカのサイズ感
ひと口にトミカと言っても、現在はこれだけ多くのシリーズが存在している。
中には、リミテッドヴィンテージシリーズのように、かなり高額なものもある。
そして、リミテッドヴィンテージ系はすべて1/64スケールに統一されているため、車種によってはかなり小さく感じることもある。
その小ささゆえに、「これで3000円か……」と思ってしまう人がいても不思議ではない。
車好きの人からすると、「全部同じ縮尺で並べたい」という気持ちが強いらしい。
ただ、個人的には通常トミカのように、車種ごとにサイズ調整してくれた方がありがたいとも思った。
なぜなら、年齢的に小さすぎると細部が見えづらいという、少し悲しい理由があるからだ。
縮尺1/64のトミカを並べて比較してみた。



ただ、こうして並べてみると、

バンタイプはやっぱり大きいな

昔の車って意外と小さいんだな
といった発見もあり、同じ縮尺にこだわる人の気持ちも少し理解できた。
写真でも十分小ささは伝わると思うが、実物は想像以上に小さく感じると思う。
品質そのものに不満はまったくない。
ただ、トミカプレミアムの完成度が非常に高く、しかも比較的手頃な価格で買えるため、
「さらに高額なリミテッドヴィンテージに、そこまでの価値を感じるか?」
という点は、人によって意見が分かれるところだと思う。

最終的には、その価値をどう感じるか次第。
そこは各自の判断で選んでほしいと思う。

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