モンスターメーカー 闇の竜騎士|PCエンジンで発売を2年待ったのに未完成だった、忘れられない1本
はじめに
現在のゲームは実写と区別がつかないくらいリアルな映像のゲームが主流だが、昔のゲームは今でいうIPビジネス向きの作品がけっこう多かった。
キャラクターも立ってるし、世界観も広げやすい。
その中でも私がPCエンジンDUOを購入するきっかけともなったゲーム
「モンスターメーカー~闇の竜騎士」もその一つです。
その件に関してはこちらの記事に詳しく書いてあるのでご参照ください。
→なぜ私はスーファミではなくPCエンジンを選んだのか|DUO購入の魅力を語る体験談
そんなモンスターメーカーとはどのようなゲームだったのかを当時の実体験を元に解説したいと思います。
モンスターメーカーとは何なのか
もともとは1988年に出たカードゲーム用の作品です。
ファンタジー系の作品で、キャラクターデザインは九月姫が担当している。
大元であるカードゲームの方は知る人ぞ知るという感じで、ゲームでこれを知った人はそもそもカードゲームであることすら知らない人の方が多い。
正直な所、私もカードゲームの存在は知っているが実物を見た事もプレイしたことは一度もありません。

本当に出るのか不安だった当時の記憶
このゲームは1994年発売ですが、実は約2年にわたって延期されています。
毎回ゲーム雑誌で発売予定日が書いてあるのだが、待てど暮らせど一向に発売される気配がない。
このゲームがやりたくてDUOを買ったのに本当に発売するのか?
と正直不安になるほど、毎回発売予定日が伸びていく。
延期に延期を重ねる事およそ2年!
ようやく発売に漕ぎつけることとなった。
実際にプレイして感じたこと|完成度と致命的な問題
ビジュアルと演出は非常に高水準
ゲームのビジュアルやキャラクターのアニメーションなどは期待以上で文句をつけようもなく、とても満足いく仕上がりになっていた。
が、正直良かった点はこの位しかなかった。
とにかくバグが多い
一方で、ゲームとして致命的だったのがバグの多さです。
・戦闘中に音楽がフェードアウトして消える
・フリーズがやたら頻発する
そして極めつけがこれです。


いや、直せよ!!
流石にこう突っ込まずにはいられない注意書きが封入されている始末。
これを守らないとクリアできなくなるという致命的なバグがあると承知しながら修正せずに発売するという、もはや酷過ぎて笑うしかなかった。
延期2年の末にこの完成度
2年も発売日を延期したにもかかわらずこの出来なのかと思いました。
これ以上延期できないからとりあえず出しました!と言わんばかりの残念な完成度。
正直2年延期しても開発間に合わなかったのではないかと疑うレベルだった。
特徴的なシステム“未完成”だった最大の売り
残念だったのはバグだけではなかった。
前後編システムとデータ引き継ぎ
この作品、当時としては珍しい、前・後編で分かれているゲームでした。
前編:「闇の竜騎士」
後編:「神々の箱舟」
という構成になっており、セーブデータを引き継げる仕様でした。

モンスターメイクシステム
本作最大の売りは、
モンスターを合成して強化する「モンスターメイク」というシステムです。
タイトルのモンスターメーカーという名前通りの目玉システムである。
この世界に8人しかいないという「モンスターメーカー」と呼ばれる人たちを探してモンスターを合体してもらえるのだが、この前編である闇の竜騎士編では3人までしか登場しない。
この帯に書いてある文章を見てほしい。

ここには「とりこにしたモンスターを合体させ、強力なモンスターを生み出す」と書いてあるが

そんな事は出来ません!!
そう、最大の売りであるモンスターメイクはこの前編では実行することが出来ないのだ!
バグについての注意書き、帯に書いてある文言含めて突っ込むところが多すぎる。
それがこのモンスターメーカーだ!
クリア後に残ったのは「行き場のないセーブデータ」
その後待てど暮らせど続編は発売されず、プレイステーションなどの次世代機の登場によりPCエンジンは市場からフェードアウトする。
そして結局続編が出ることはなく、ただセーブデータのみが後に残った。

IPとしてのポテンシャル
FC・SFC・PCエンジンとゲーム化され、漫画なども展開していた時点で当時でもそれなりに人気のIPではあったのだが、現状このモンスターメーカー関連のキャラクターグッズなどは驚くほど存在しない。
連載漫画のような既にストーリーが決まっている作品であればメディアミックスなどでもオリジナルのストーリーを作るというのが中々難しいが、この作品ならいくらでも作れるし、オリジナルキャラクターも登場させられる。
キャラが多い上に追加でいくらでもキャラを作ることが出来るこの作品、もし当時から今のスマホゲームのような環境があれば、間違いなくガチャやイベントと相性抜群で大ヒットしていたはずだ。
グッズ展開にも向いているデザインで、あの九月姫先生の描く可愛い4等身のキャラクターなら、当時流行っていた「SDガンダムのガチャポン」や「ビックリマンシール」のようなコレクション要素、あるいは食玩フィギュアとして展開されていても、私は絶対にコンプリートするまでお小遣いをつぎ込んでいたと思う。
正直なところ、今の時代でも普通に成功する可能性があるIPだと私は確信している

まとめ|未完だからこそ記憶に残る作品
「モンスターメーカー 闇の竜騎士」は、
・発売延期
・バグの多さ
・未完のまま終了
という問題を抱えた作品でした。
しかしそれでも、発売を待ち続けた時間やDUOを買う決断をした事、プレイした記憶、これら全てが今でも強く残っています。
ずっと楽しみに発売を待ち続けていた作品という点で見ればとても残念な結果となってしまったが、それはそれで十分楽しめたのでDUOを選んだこと自体は後悔してはいません。
最後に|リメイクを願わずにはいられない
もし今、どこかのメーカーがこのIPを再構築すれば、
・完成版としてのリメイク
・ソシャゲ化
・アニメ展開
など、いくらでも可能性はあるはずです。
未完のまま終わったからこそ、
「完成した姿を見てみたい」
そう思わせてくれる作品の一つでした。

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